日期: 國曆中華民國92年(2003)9月28日 農曆中華民國九十二年歲次癸未九月初三日
主題:
道場: 日本道場
班別: 結綠訓
佛堂: 行德壇
臨壇仙佛: 南極寿星 仙仏院の忠孝班に所属する班員 高野定城は跪いたまま
平成十五年九月二十八日(癸未九月初三日)於 東京行徳壇(赤羽)
高野恵子講師および亡き夫高野定城 結縁訓
南から北へと生死に明け暮れ 生は苦しく野を屍が覆う
極めて苦しきこの世は地獄の如き 災難は万物を飲みこみ収める
寿禄福は永くはつづかぬ 唯、一点を求め閻魔王から逃れるのみ
星辰と日月は一瞬に通りすぎ 時を惜しんで仏性を修めよ
私は
南極寿星
老 様の御命により 縁結びのため亡霊を仏壇に連れ
老 様に参駕しました
敬意誠心をもって
亡霊に自ら詳細を述べるように命じる
咳咳 (注:咳払いの擬声語)
前世今世の間に陰陽の路を往復する
冥界は生前の功と過に起因する
業の果報は財物では消しがたく
悟りの道に導かれ輪廻から脱げ出す
私は
仙仏院の忠孝班に所属する班員 高野定城は跪いたまま
老母様の御命を頂いて 仙翁に従い 再びこの世に戻り 取り急ぎ
老母様に参駕しました
まず遙か彼方に居られる前人様に 安否のご挨拶をさせて頂きます
次に仏壇に居られる各位点伝師にお礼させて頂きます
道親の方々にご挨拶させて頂きます
ここにおいて 我が子供達よ取り急ぎ百叩首し
天の恩恵に感謝してから 引き続き述べさせて頂きます
咳咳
再びこの世に戻り 縁結びができることを聞き 心底から驚きました
今日 この得難いチャンスにより 仏壇に臨み皆と縁結びができるといえども
初めてこの筆を持ってみると 私に務められるのかと 実に心配であります 最後まで務められますよう 仙翁様どうかそばで力をお貸しください
今は昔とまったく変わってしまった これからお話ししましょう
咳咳
本来なら私は八十歳まで生きられました しかし無常に追いつかれ
眠ったまま目を覚ますことはありませんでした これが家族との永久の別れ 血涙がながれます
嘆きや嘆き 黄泉の路 暗くて 寒くて 知る人は居ません
鎖で引っ張られ 冥界の者が私を連れて 閻魔王の所へ赴きました
閻魔王の所へ行くと 生前の功過と善悪が評された結果 私は 冥界で職務を与えられました
私は寿命なかばで冥界に来たこと また、ここで手伝いをしてほしいことを知らされました
あれから何年歳月が過ぎ去ったか 生きている家族は元気に居るのかも分からないまま
ある時 空から白い光が射し 神仏のお声は 私が理天へ行けると言われました
何かあったのかも分からず恐縮するばかり
神仏の光に導かれて仙仏院で修道することとなりました
私の妻が功徳を立ててくれたおかげで私は一つ上の段階へいけました
仏規礼節を習い 中国語の勉強をするように 神仏からお告げがありました
理天は他の世界と違い どこにでも簡単に行き来することができます
今日はご縁があって再びここで会うことができました 時間を惜しみながら 皆さんに伝えます
咳咳
(義父を見上げながら) 親不孝をお許し願います
お父様はどうか腰掛けてください それからまた話します お体をくれぐれもご自愛なさるよう 心から願います
お父様は私より ずっとよい運命です 子孫も多く 心は清らかにして生きて居られる
恵子お父様のことを宜しく頼みます 修道は何よりも宜しいものです
宜しいものです
言葉が出る前に 涙がこぼれる 我妻(高野講師)を呼ぶ
「さよなら」の一言は 今日やっと告げられます
私は残酷でも 非情でもありませんよ
一家を突き放して 重荷を全て君に背負わせたのではありません
生を享受したことはなく 死んでからは心配がたえませんでした
恵子 どうか健康に気をつけてください
財物は あの世へは持っていけません 子供の幸せは子供がつかむものです
親族や友人への礼儀を怠ってはいけません
万一頼み事があれば 自然と助けてもらえます
辛いだろうが 本当の苦はないはずです
なぜなら 君には修道があり 心のよりどころがあるからです
私もこのように一歩上の段階に進めたのはみな君のお陰です
どうか よくよく修道して魂をきれいに磨き 仏性を輝かせてください
体はあちこちと痛むでしょうが 誰も痛みを持っています
もし君が 今の私がとても心地よく過ごしていることがわかれば
やはり修道が一番だと分かってくれるはずです
恵子 健康は大切です 運動をして 悩みを忘れなさい
私もそうだったが 君にも心臓に持病がある
緊張を取り除き 怒りをわすれ清らかに生きることが大切です
この縁結びをおこなうにあたり 心身ともに労をかけてくれて 心から感謝します
そういえば 私がこの世を去ったときも 君には大変な苦労をかけたね
君が立派に務めてくれて 私の顔を立ててくれた
過去が水のように流れ去っても
今でも君の愛情はすこしも忘れてはいません
これからも修道し 私の分まで頑張ってください
どうか 頑張ってください
(一つ感嘆して 再び話しました) (長男の正忠氏を呼び) 元気にしているか
父さんは決して非情に君たちを見捨てたわけではないんだ 決して君を大事にしなかったのではない
私がそばにいる時と同じように お母さんの言うことを心で受け止めて
(つぎに次男の正義氏を呼びました) こうして私達親子は再会ができたが
正雄(三男、平成14年にお亡くなり)が居なくて 寂しく残念に思う 兄弟は兄弟だよ
正雄は幼い頃から不自由のない環境に育てられて 孝行することも理解できず
わがままに育ってしまった これは父さんにも責任がある
今となれば 全てが変わってしまった (再び我が子に呼びかかける)
別れてから二十年以上たち 君たちも人の親となった
親としての責任を果たし 教育し 良い家風を築き伝えてください
父さんは今でも理天で修道している ましてや生ある君たちは 決して迷ってはならない
(嫁 長男の嫁の雅子と次男の嫁の福子を呼ぶ) 君たちの婚礼を主宰することができなくて残念に思っています
家をまもり 家族の世話をする 夫婦喧嘩は多少しても
互いに思いやって敬愛してください お母さん孝行して 自分の責務を果たしてください
最も不憫な我が嫁旭倩(三男の嫁)よ 夫を亡くして頼れる人がなくなった
独りで子供を育てながらも 寂しいであろう
恵子よ よくよく力になってあげてください 君も同じ思いをしたから よくわかってあげられるでしょう お願いします
それから孫達よ 爺ちゃんが君たちの頭を撫でてあげよう 良い子になるんだよ
今日 我が家に団らんがもどりましたね
これは恵子の望みであり願いでありました
正雄はいま修煉院にいる 今日縁結びのことも知っています
正雄は心の底から喜んでいる 唯この場面を見たら 昔のことを思い出して涙するでしょう
正雄は千万の申し訳ない気持を旭倩に伝えたいはずです
父の居ない子供にしてしまい、
妻と子を手放して 寂しい思いをさせてしまったことを
恵子 我妻よ 私の言うことをよく聞いてください 修道するにはまず人道を円満にしなければなりません
それぞれ皆 因縁があるから無理があってはいけません 君自身の責任を果たせば それで安心です
私の言う意味を理解してください 今後は修道し 諸縁を円満にできるようにしてください
宜しいですか
千里遠い先の所から会いに来てくれた 木水さん(高野講師の弟)元気にしていますか
君のお姉さんに色々と力を貸してくれたことに対して ここでお礼を言います
宝熚も一緒に会いに来てくれたね どうか お立ちください それから続けて話しましょう
今の君の家庭は安定していて苦労することもなくなりました
子供をよく教育すること 義理の兄(私)は経験者です
名誉や利益は得がたいもの 家庭を幸せにするにはやはり修道することです
道の務めと日常は同時に進められるものです 二人揃ってよく道を研究してください
宜しいですか
義理の妹たち お久しぶりです 唐瑾 秀春 秀華
君たち姉妹の情は深い これからも同じ目標をもって前進して欲しい
お姉さんが悲しまないように 励ましてください
恵子 君の心にはいつも心配でいっぱいですね
性格だから無理は言わないが どうか互いに支え合って世話してあげてください
恵子はいつも自分のことよりも君たちのことを優先に考えています お姉さんには常に感謝の気持ちを持ってください
家族全員に宜しくと伝えてください 名誉や利益はほどほどに
皆それぞれの運命を背負っています 天に勝るものはこの世にありますか
分かりますね
李さん お久しぶりです 恵子 後に私の代わりにきちんと挨拶してください
小松昭義さんと柳沢久子さんにも 挨拶するのを忘れないでください それから
遠いところから会いに来てくれた黄さん どうぞ腰掛けてください
修道することは心を一つにすることです 迷いはないはずです
貴女は頭のいい方だ 若い頃から 商談の腕前は抜群でしたね
しかし今 私達はみな年を取った これから修道しないで、何を探すのでしょうか
貴女は恵子と仲がいい 互いに励まし合い 天の道を歩んでください
修道は日常にあるから 形にとらわれてはいけません
みなさん(友人に向かって) 心からご健康を祈ります
宜しいですか
時間が来たようです 今私は仏令に催促されています (定城は再び叩首しました) もう少し言わせてください
天道を修めれば道が分かってきます 義理の弟よ 分かってくれるかな
全ての相は五行にある 両儀 四相 八罫の変化などにある
君は道の貴さを知れば 方術が道と比べられるものではないことを知るでしょう
家庭の中には 和が大切です 有形のものにとらわれなければ 災難からも逃れられます
分かりますか
(最後にもう一度恵子を呼びました) 今日、分かれると もう二度と会うことはないだろう
今日、君に伝えたことをしっかりと心に刻んでください 息子よ よく親孝行してください
私の友人たちが今でも力を貸してくださるのは 生前に義理を守り努めたからです
修道することも同じです 生きているときに功徳を積めば
自然と後世によい影響を与える 分かったならば 心にしっかり銘記してください
自らの責務を果たし 父さんの言うことを忘れてはなりません
分かりますか
今日の縁結びは簡単なことではありません 前人様から機会をいただいたことに 心から感謝を申しあげます
遠いところから前人様の健康を祈り 道務が世界の隅々まで広げられるよう 心からお祈りいたします
朱伯昌点伝師にお礼を申しあげます 縁ある衆生を思い
日本で道を広げるお心 この地で道務が順調に展開できますよう 心からお祈りいたします
朱秋樺点伝師にお礼を申しあげます
色々と力を貸してくださり 心から感謝を申しあげます
三才様にもお礼を申しあげるます
仏壇の道務院方々にお礼を申しあげます
時間が来ました 催促されています 定城は今日本当に嬉しい
道親の方々は修道する志を堅く守るよう 心から願います 全てに感謝し
この日を忘れません では
老母様に辞駕します
仙翁に従い 理天へ帰ります
親族友人よ さようなら
最後に我が家族全員 一同
天の恩恵に御礼を申しあげます
取り急ぎ仙翁と一緒に理天へ帰る
咳咳退く
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